「コンクリートのヒビが心配」というご質問が多いです。
欠陥建築バスターズが、ご依頼を受けて調査に行った際、施主様から必ず聞かれる質問があります。
それが、『基礎コンクリートに入った”ヘアークラック”』というヒビについてです。
実際に、欠陥建築バスターズが調査してみると、これらのヒビは、家の不等沈下による基礎の狂いで生じたヒビではなく、家の基礎コンクリート表面に塗りつけた”モルタル”に生じたヒビです。
この”モルタル”は、『基礎コンクリートのお化粧』のようなもので、強度的には、あってもなくてもどちらでも良いものなのです。
そもそも、コンクリートのセメントというのは、砂を入れずに、水だけで練っても固まります。
しかし、この状態では、硬化すると、ヒビだらけになります。
元々のセメント材料が、ヒビが入りやすい性質があるからです。
これに、砂を加えることによって、ヒビが入りにくくしたのが、”モルタル”です。
従いまして、『基礎コンクリートのヘアークラック』は、全く心配いりません。
基礎コンクリートを流したあと、雨が降ってしまった…
また、基礎コンクリートに関するご質問は、他にもあります。
『基礎コンクリートを流した次の日に、大雨が降ったのに、大工がシートをかけてくれなかった』
せっかく流した基礎のコンクリートに、雨で、水がたまってしまった現象を見て、心配になる施主様が多いのです。
雨水が、コンクリートに悪影響を与えるのではないか?
コンクリートの強度が落ちるのではないか?
これも、全く心配いりません。
むしろ、コンクリートは完全に固まるまでの間、表面に水をかけた方が良いのです。
コンクリートというのは、乾いて固まるのではなく、水と反応して固まる材料だからです。
※ セメントを練る時に、水を多く入れて、シャブシャブにするのは、強度的に問題があります。