現代における、正しい『欠陥建築』の定義とは?

1995年1月17日の阪神大震災では、多くの家屋が倒壊しました。

 

これ以降、『欠陥建築』を糾弾して、儲ける商売が横行しました。

 

わずかな不具合でも「欠陥だ!」と言って煽ることで、自らは、施主から調査費用を詐取することで儲けたのです。

 

何でもない箇所をわざと「欠陥だ!」と言って煽り、高額な調査費用を詐取し、施主に裁判をさせる悪質な建築士もいました。

 

元々欠陥ではないもの、単なる不具合を欠陥と煽ったのですから、裁判の結果は、当然に敗訴です。

 

高額な調査費用を取った建築士は、裁判に負けても、痛くも痒くもありません。

裁判に負けても、儲かりました。

 

 

報道やテレビ番組で、『嘘の欠陥建築』を取り上げた罪

 

テレビ・ラジオ・新聞など、マスコミは、国民に多大な影響を与えることに関し、責任を持たねばなりません。

 

かつて、ワイドショー情報番組などで、新築住宅の床にビー玉を転がして、そのコロコロと転がる様子を見て、「これは欠陥だ」と言っていました。

 

床の傾斜があることで、欠陥であると言いたいのでしょうが、これは欠陥ではなく、不具合です。

下手な大工(職人)が施工したことが原因です。

 

建物の構造そのものに問題があり、今すぐ建物が倒壊するような危険はありません。

また、住人たちに精神的・健康的な被害が出て、このまま住み続けることが困難という状況の家ではありません。

 

とてもその家に住みこと危険、地震があれば倒壊してしまう、という建物は、欠陥建築と言えます。

 

そのため、ビー玉が転がる(床の傾斜)の家は、家を壊して、わざわざ新しい家に建て替えするなどと、認められることはありません。

 

日本の法律では、建て替えというのは、そう簡単に行えません。

1軒の家の建築に使った資材というのは、膨大なものです。

 

たかが一部の不具合(床の傾斜など)のことで、建て替えるということは、資材が無駄になります。

 

材木など天然資材、そのた設備などは、大事に扱うようにという趣旨が、日本の法律(民法)にあります。

気に入らない部分(床の傾斜など)があるからと言って、資源を無駄にすることは許されません。

 

環境に対し、もっと優しくなって頂きたいと思います。

 

その他、水の浸水で、壁や床にカビが発生したり、腐ったりする現象もありましたが、これも、大工(職人)の腕の悪さが原因です。

 

あるいは、基礎の浸水でしたら、地盤(→水分を多く含む地盤)が起因することもあります。

 

家を建てる場合は、地盤を確認することが重要ですので、土地選びも重要になります。

 

施主が選んだ土地は、そもそも、昔は池だった、沼だった、田んぼだった、川の近くだった…など、その地質に問題がある場合は、どんな堅牢な家を建てようとも、ゆるい豆腐の上に家が建っているようなものです。

 

テレビなどのマスコミは、ここぞとばかりに、上記にような単なる不具合を、欠陥建築であると煽った時代がありました。

 

マスコミが大問題であると煽ったことで、消費者は、わずかな不具合に関しても、欠陥建築であると認識する顛末になってしまいました。

 

消費者は、業者や工務店や住宅メーカーに噛みつきました。

裁判をした消費者も多かったです。

多くの消費者たちは、欠陥建築の裁判をしたら、勝てると思っていたようです。

 

しかし、結果は、消費者側の惨敗でした。

 

 

高い家を住宅ローンで購入し、欠陥建築裁判のためにお金を使い、でも敗訴したのでそのままローンを払い続けて住み続ける…

 

最初から大人しく、ローンを払い続けて、普通に住んでいたら良かったのに…

 

建築士への調査費用、弁護士費用など、余計な出費と時間の浪費、消費者にとっては、大変な無駄使いとなりました。

 

マスコミも、この悪徳な建築士と一緒になって、欠陥でないものを欠陥建築だと煽った罪は、大きいと思われます。

 

あれだけ煽っておきながら、マスコミも悪徳な建築士も、「バツが悪くなれば、逃げるだけ」です。

 

時代の流れとともに、『欠陥建築』の定義も変遷

現在の住宅の問題と言えば、空き家問題です。

 

住人不在の空き家は、全国の方々で増え続けています。

 

空き家の中には、解体すべき危険な家屋もあります。

 

もし、その危険な建物が倒壊したら…

 

近所の家、通行人などに、多大な迷惑と損害を被らせることになります。

 

現在は、不動産が売れなくなってきています。

 

不動産は、供給過剰であり、安く値下げしても、売れない時代になりました。

 

問題を抱える不動産は、戸建ての一軒家だけではありません。

 

築年数の経過したマンションも問題となっています。

 

空き室が増え、共益費の不足で、通常の管理などができなくなっている状況のマンションもあります。

 

また、マンションの区分所有の場合、修繕積立金が不足し、外壁の剥離やヒビの修繕や、設備の入れ替えや、建て替えなどができなくなっているマンションも多くなっています。

 

危険な建物であるのに、修理や建て替えができない建物こそ、『欠陥建築』と表現できます。

 

日本中は、いまに、廃墟化した危険なビル・マンション・家屋であふれることになります。

 

さらに、売れない不動産も、買い手がない、価値がない不動産という意味で、不動産のゴミ『欠陥建築』であると、考えられる時代となってきました。

 

欠陥建築バスターズでは、このような時代の流れに対応したトラブルにも対処しております。

 

空き家、売れない不動産、マンション問題でお困りの方は、欠陥建築バスターズまでご相談下さい。