風水と現代建築

『風水』と聞くと、占いというイメージがあると思います。

 

しかし、風水というのは、『古代から伝わる環境学』という表現が正しいかと思われます。

 

例えば、風水では、「玄関は、東か、または東南に作るのがベストである」と言われています。

 

これは、もし東か東南に玄関があれば、「朝、仕事に出かける時に、太陽を拝みながら出かけることができる」からなのです。

 

また、風水では、廊下、階段、吹き抜けは、南か東に作るのがベストであると言われています。

 

これは、「冷気で体を冷やさない工夫」のためです。

 

もし、廊下や階段や吹き抜けが、西や北に作ってしまうと、壁で冷えた空気が、天井側から床側に下りてきます。

 

窓を開けているわけではないのに、下へ、冷たい空気が流れるからです。

 

これらのように、風水は、環境に対し、合理的な考えのもと、指南していると言えるのです。

 

 

風水を応用すると、縁起が良い、儲かる

風水に適していない間取りの家や店は、縁起が良くなかったり、病人が出たり、儲からなかったり、ということが起こることが多いです。

 

風水は魔力ではありません。

 

風水というのは、合理的な考察と、統計学的なもので構成されています。

 

『儲かるお店』を作りたいと思ったら、風水に合った環境と間取りで作ってみたら、繁盛するお店になったということもあるのです。

 

風水でお店の出入り口、間取りを作ると、客の出入りが良くなり、たくさん人が来るようになったということもあるのです。

 

要するに、風水で言う間口や出入口の位置は、客の出入りがしやすい構造になっているからなのです。

 

世間には、お客さんが「どうもこの店は、入りにくいなぁ…」と思うような店があると思います。

 

皆さんも、おいしそうな料理を出す飲食店なのですが、イマイチ、店に入りづらいような店舗、経験したことはありませんか?

 

そういう店は、たいてい、風水と真逆な作りになっています。

 

せっかく、おいしい料理を提供してくれるお店なのに、お客さんが入らないのでは、商売が上がったりですね。

 

一方で、儲かっているお店を見てみると、風水に合った出入口であり、間取りもお客さんが入りやすい作りのお店になっていることが多いのです。

 

 

住人の健康のため、建物が傷みにくいように

風水では、住宅も、店舗と同じです。

 

風水では、水回り(トイレ・お風呂・キッチンなど)を、北側に置かないのは、北側は日当たりが悪いので、家の中が湿気たり、カビが発生したりして、住人の体に良くないからです。

 

さらに、湿気で、家の材木が傷んで腐り、シロアリが発生したりして、建物に悪影響を及ぼします。

 

 

実は、風水では、北側は”高貴な場所”という位置でもあります。

 

風水の北側は、水回りのようなものを置く、「生活の場」ではなく、『書斎や仕事場や納戸』といった、静かな場所として最も有効な方角なのです。

 

静かな北側に書斎や仕事場を置くと、「仕事に集中できて、仕事もはかどり、儲かる」ということが所以です。

 

北側に書斎や仕事場を持つ人は、出世したり、商売繁盛した人が多いという統計もあるのです。

 

また、日当たりの悪い北側は、水回りをもってくるのではなく、日光の影響を受けない方が良い『納戸(衣類・書類の保管部屋など)』としても、最適です。

 

 

職場に、住まいに、合理的な風水の考えを!

風水は、占いというイメージがありますが、実は、環境学や統計学を基本にした実用的なものなのです。

 

寺社仏閣は、風水を基本に作られています。

 

南側の門をくぐり、左右に塔(東塔・西塔)があって、その先の奥の北側に、本堂や金堂や講堂があります。

 

一番奥の北側に、要である、高貴なものが配置されています。

 

 

北側以外の他にも、東西南北、風水の実用的な使い方が多くあります。

 

風水に合った間取りであれば、太陽の動き・位置に合わせた「使いやすい住宅」となったり、あるいは「仕事に集中しやすい環境」となったりするのです。

 

 

<新築や改築する人は、是非とも風水を取り入れて!>

これから新築住宅を建てるという人は、是非、風水を参考にされて下さい。

 

あるいは、職場(店舗・飲食店やオフィスや工房など)を持とうと考えている人も、風水を参考にしたら、繁盛する仕事となるかもしれません。

 

 

欠陥建築バスターズは、風水の関する環境や間取りのご提案を行っております。

 

物件探しの段階から一緒に同行することも行っております。

さらに、新築・改築の間取りのご提案なども行い、トータル的にサポートしています。